アイドルになれないなら死にたい

東京ドブ川ストーリー

穴ならここにあります〜処女が⚪︎⚪︎してみた〜

かつての私は打てど響かぬ鐘の如し、数多の”アドバイス”をさらさらと聞き流してきた。
人あたりがよく実直で従順で素直な私であるから、人の前では納得したふりをして携帯のメモ帳やEvernoteへありがたくメモをしてきた。もっとアイラインは目のキワにひきやがれ、チークはもっと濃くだこのやろーといったメイクのアドバイスから、やれ、銀座のあのバーはナンパ率100%だの、温泉はOKのサインだのと、本当に有り難きアドバイスの数々はいまだに私のEvernoteの中ですやすやと眠っている。(無論、感謝の念はある。私が白馬の王子様のような麗しき青年と付き合えた暁には、アドバイザーの皆様には個別にお礼へ参るつもりだ。)

打てど響かぬ鐘の私であったが、ここへきていざ鎌倉、と一念発起をした。
私を突き動かしたものは数々の有難い助言でも神の天啓でもなんでもない。
"経年への焦燥”であった。

そこで、もはや緑の布団と化していたEvernoteでスヤスヤと眠っているアドバイスたち掘り起こし、叩き起こし、実行していこうではないか、と発起したのだ。

今のところアドバイスややってみたかったことをもとに6つのものを実践してきた。
そのおかげだろうか?先日あった友人に、「以前あった黒いオーラが消えつつある」と言っていただけた。

ようやくこの年にして気づいたのは、下手な鉄砲も数打ちゃあたるなんてのは夜、口笛を吹くと蛇が出るってくらいに
ただの迷信だったってこと。

だって、あたらねえんだもの、かすりもしないんだもの。
そもそもをはき違えている、ずれているってことはよくあるし、よく言われることなんだけれども。

いや、私の真理を言ってしまえば、「どうせあたんねえーよー!」って言って
打つことすら怠ってる身なのですが。

だけれども、捕らぬ狸の皮算用は大好きでして、こうなったらあーしたーい、こーしたい、
あーだこーだ夢想しているわけです。

でもそんな日々にはさよならをするのです。
黒いオーラが取れたばかりですが、これからは花色のベールをまとうのです。