アイドルになれないなら死にたい

東京ドブ川ストーリー

SHORT

彼のために頑張っちゃおう♩

彼ね、この間私のためにツボを買ってくれたの。 「お前こういうの欲しがってたよな」なんて言って照れ隠しのつもりかしら。彼、今お金ないらしくて、私のカードで買ったみたいなんだけど、でもいいの。 運命だーって思っちゃったらしいのよね、このツボ見た…

1/16 夢日記

「僕は間違ってたのかなあ。なあ。愛と勇気だけを信条にここまできたけど、間違ってたんだろうな。だって僕は大切な仲間を守れなかったんだ。僕は情けない。僕はとても愚かだ馬鹿だ。結局僕は何も守っちゃ居なかったんだ。守られていたのは僕のほうだったん…

10/25 夢日記

魔法使いでなければ夫のことを殺せる人なんていなかった。だから彼女に頼んだ。彼と一緒になりたいから、あの頭の狂ったの夫を殺してくれと。彼女は拒んだ。困ったように笑いながら。冗談と受け取ったようだ。私は彼女を脅した。でも彼女はそんなの間違って…

「すみません」

帰り道、コンビニに寄るためいつもとは違う道を歩いていた。線路沿いの道、鈴虫の鳴き声、前から台車を押してくる女の姿。その女とすれ違う瞬間、声をかけられた。 すみません、駅はどこですか。 私は女の顔を見て駅までの道を教えた。今思い返すとその女の…

目から鱗

朝シャワーを浴びる際に目の下にこびりついた鱗をたわしで洗い落とす。ああ、いけない、枕カバーにも蒲団にも少し鱗が付着してしまっている。 気づけば床にも数枚の鱗が落ちてしまっている。今週も忙しいというのに、また掃除しなければならない。 面倒くさ…

例えば神様の話。

例えばの話。 急に目の前に神様が現れて、「オマエの願いを3つだけ叶えてやろう」と言ってきたとしよう。もしこんな気まぐれな神様が本当に現れたなら私は迷わずこう言う。「私の願いを一生叶え続けろ」とまずは、そう言ってみることにするもしもそれが神様…

メデューサの恋

目があうと石になってしまうで有名なあのメデューサはその昔、たいそう美人だったそうな。自分の美貌に自惚れ、どっかの美人をバカにして逆鱗に触れたため、あのような姿にされてしまったという。—-あたいだってね、若い頃はそりゃあー美人だったのよそれが…

リッスン!ラップン!

どうもどうもー。こんばんは〜。ラプンツェルで〜す。今日も空に溜め息を、地上には唾を、床には弁当ガラと抜けた髪の毛が、でおなじみのラプンツェルちゃんですよー。毎回おなじみの塔の上からお送りしておりまーす。 と言いましても、決してこの部屋はゴミ…