アイドルになれないなら死にたい

東京ドブ川ストーリー

1/16 夢日記

「僕は間違ってたのかなあ。なあ。愛と勇気だけを信条にここまできたけど、間違ってたんだろうな。だって僕は大切な仲間を守れなかったんだ。僕は情けない。僕はとても愚かだ馬鹿だ。結局僕は何も守っちゃ居なかったんだ。守られていたのは僕のほうだったんだ。この平和で幸せなこの国で僕はただ生暖かく見守られていたんだ。守っていたはずのみんなに見守られていたんだ。もうこのまま死んでしまうことにするよ。
僕がいなくたってこの国は平和だ。僕が平和を守っていたんじゃない。ただ僕はきどっていただけなんだね。正義のヒーローってやつを!僕は生まれ変わったらもっとずるくなりたい。大切な仲間を守れるようにもっとずる賢くなりたい。
ジャムおじさん、次はもっと僕をずる賢いパンにしておくれよ。でなきゃ僕は守れやしないんだ!大切な仲間を!チーズを!クリームパンナちゃんもメロンパンナちゃんもロールパンナちゃんをも!!」

アンパンマンの最期。自分の涙で濡れてみるみる弱っていく。ガックシと項垂れるアンパンマンに何も声をかけてあげることのできないバタ子さんとジャムおじさん