アイドルになれないなら死にたい

東京ドブ川ストーリー

ナントカ道中膝栗毛 〜私は私で超然と走り続けていよう〜

このブログを読んでくれている敬愛なるお友達に聞いた話しである。
このブログはなんなんだろうって、私は何をコンバージョン(最終成果)としているのだろうって聞いたら
彼女はこう言った。
「真夜中の弥次喜多みたいな、お伊勢さんと同じくらい大切なものを目指しているその道中のお話なんじゃないかしら」と。

私は書きたいことを書いてきた。
よく、このブログを読んで面白いって言ってくれて、ライターにでもなれば?と言われることがある。
でも私はただ、自分の書きたい文章を書きたいのだ。

優れたライターになるための記事なども読んだりしたのだけれど、
ライターは読者に「気付き」を与えなければいけない。
「ヒント」「とある答え」を与える記事でなければいけない。

私は書きたい文章を書きたいのだ。

ではなんのために書くのか?と聞かれたら答えは「わからない」である。

私は見えない何かに向かいすぎている。
生業をITとする糞OLとして失格である。
きちんと最終成果は何か、As-IsとTo-Beを決定していかなければならない。

ひとまずはこのようにしよう。

As-Is(現在の状況):山の麓登りつめていくしかない状況。具体的に言えば、何をしていいかわからないけれど、努力するしかない状況。
To-Be(どうあるべきか):山に向かって登っていく。具体的に言えば、今自分が欲しいと思うものに向かって超然と自分を見失わずに走り続けていく。

上述の彼女に言われて私は下記のような絵を描いた。
私が何をTo-Beとしているのかは下記の絵から感じ取ってほしい。
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私からは以上である。

かわいい話の種

かわいい話の種を持ちたい。

飲みの席なんかで、初対面ないしはあまり面識のない人の前で私は必死で場を盛り上げようと、変な話をしてしまう。
私が持っている最強のネタは、「ねこのふん」という話と、オリンピックイヤー毎にうんこを漏らしてしまう話くらいだ。タイトルからしてもちろん下ネタ、というかどちらもうんこの話だ。

困った時はこのカードを出そう、と思っていくつか下ネタを前の晩に布団の中で考えている。ふとした瞬間に思い出せなかった時用のために、念のためEvernoteにもメモをとってストックしてある。

とある合コンでも私はうんこを漏らした話をしてしまった。
以来私は糞ガールと呼ばれている。まあもうその男性たちとは会っていないのだけれど。

だから私はもうちょっとかわいい話の種を持ちたい。
私の友達で気に入っているのは、気づいたらクーラーのリモコンを洗濯してしまっていた話だ。
私の姉も昔よく扉に突っ込んでいた。目が悪く扉が見えなかったらしい。
そんな天然エピソードは犬猫動画を見るくらいほんわかする。

さて、私の話の種はほんわかなどしない。とある女の子は顔を引きつらせる。
とある男性は気を使ってか話を広げてくれようとする。

ほんわかしたドジ話はなかっただろうかと過去に思いをはせる。
体育祭の前日に告白してもいないのに振られたことをちょっと思い出した。
びっくりさせようと内緒で友達の家にドーナツ持って遊びに行ったらまさに”最中”だったこともあった。
扉に足をはさんで靴を血まみれにしたことがある。

別に誰も何も私に求めていないのに。一体私は何と戦っているんだろう。
別に盛り上げなくてもいいのに。

空回る私を見兼ねてか、別にそんな頑張んなくてもいいんだよ、と知人に申し訳なさそうに言われたこともある

だからモテないんだよ、と言われれば確かにそうである、否定はできないし、しない。
ただ、私はおそらく、これらの種の話を人にしたいのだと思う。

モテとかそういうことを意識せず、自分の面白い面を知ってもらいたいのだと思う。
でもやっぱりモテたいので、かわいい種を作るところから始めたいと思う。

化粧をしよう

15時からの一人フェスを控えた私は吉祥寺東急1階の化粧品売り場に立っていた。
事の発端は、前日の午前4時。
高円寺ガード下の馬力にて、知人男性から言われた一言である。

「俺はそんなお前を抱かないからね!とりあえず化粧品売り場にいけ!とにかくいけ!」

そしてその後、彼からはURLだけが書かれた一通のDMが届いた。
http://www.miyahaya.com/entry/2016/04/22/190857
それが、「スタバで同級生のスッピンを見せられ、「メイクってすごい!」とぼくは声高らかに叫んだ!」という記事であった。

今まで散々「眉毛ないよ」といろんな人に言われてきた。なんなら第一印象になってしまうくらいだ。
言い訳がましい言い訳に聞こえるかもしれないが、この眉毛の薄さは生まれつきだ。
おばあちゃんにも「平安美人」と言われるくらいだ。

これから化粧品売り場に行ってプロのメイクアップアーティストにメイクをしてもらったということを書くわけだが、
私の顔写真は一切出てこない。そこでイメージしてもらいたいのが、よく源氏物語などで、再現されるあの顔だ。(ただし未婚なのでお歯黒ではない。)
眉毛が薄く、目は切れ長というよりかはやや腫ぼったい、唇も小さい。
一昔前似ていると言われた芸能人はめごっちこと剛力彩芽だ。それでイメージしてもらえばいい。

さて、天気は晴れ、ちょっと暑いくらいの良き日ドリ。

化粧品売り場通りという名の、駅まで13分のいつもの通い慣れた道とは違う道。
今までは避けて歩いてきたこの道を、私は今自主性を持って歩いている。立っている、私は今この道に立っているんだああああ!そして歩を進めるんだあああ!

 

店舗側面のまばゆい光を放つ、名前もどこに使うかもよくはわからない化粧品たちへと、恐る恐る手を伸ばす。

だけどどの店員さんも私に声をかけてくれない。
今日は全身UNIQLOじゃないけど、まあパンツはUNIQLOだけども。

手を触れたらお声かけするのが販売員の基本だと思っていたのだが、それでもお声掛けしてくれない店舗もあるわけだ。
まあターゲットが異なるのだろう。そこはよしとしよう。

そうして私はとりあえず有名どころSHU UEMURAへ突入し、ずっと佇んでいた。
そこに一体化してしまうくらい、歩んできた人が化粧売り場の一部と見紛うくらいの勢いで佇んでいた。
私はまるでそこから一歩も動けないかのような勢いで、何かを熱心に探しているふりをして虚空を見つめていた。

私より若いぱっちり二重の赤いアイシャドーのかわいい女の子がやっと声をかけてくれた。
「何かお探しですか?」

その言葉に戸惑う私。
とにかく私は誰かに化粧を施されたいの一心でここまできたのだが、果たして私は何を探しているのだろう?
別に何かを探していたわけではない。ただ前述の思い一心があるのみだった。
「あっアイシャドーをば、、、いつもブラウン系だからもうちょっと他の色を試してみたくて、、、」

目標が曖昧なまま突っ走れるのは大学生までだ。私はもう社会人。そしていい大人。そしてくそアラサー。
そう、私は変わりたいのだ。変わりたいからここへ来たのだ。

一目で変わったとわかるもの、それはきっとアイシャドーしかないと思っている。

私「すごいその赤のシャドーかわいいですね、私には何色が合うと思いますか?」
可愛い子「そうですねー、ブラウン系を使ってこられたならオレンジも合うと思いますよー」
上記のような激しい攻防戦を繰り広げ、最終的に私が床に額を擦り付ける形でワンポイントメイクをしてもらうことになった。
(お姉さんがなかなか言い出さないから自らやってくださいと言いました)

自分の運の良さというか、こういうところで運を使い果たしてしまう宿命というか、
その時ちょうどたまたま店舗にSHU UEMURAのトップメイクアップアーティストの人がいるらしく、その人にメイクをしてもらうこととなった。

椅子に座り、まずはベースメイクを除いたメイクを落としてもらう。そして目専用の保湿をしてもらう。
うわーまつげ!綿棒でそんな優しく落とすんかい!いつも目ん玉ごとごしごししとるわい!目専用の保湿剤ってどういうことじゃい!

待つことすぐ、女だと思ってたらとんでもないイケメンがきた。

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(家に帰って、調べたらまじでHPに載っていてびびったが、こんな感じではなく、もうちょっと柔らかい感じの人だった。)

アイメイクということで、まずはラインを引いてもらう。
と、その前にファンデーション塗りすぎだファック!と言われTゾーンをスポンジで拭い去られる。でも別段変わらない。

そしてシャドウとアイライナーを重ねていって、、、ってよくわからなくなったから
画像を参照してほしい。

IMG_2342

そこで私は人生初めての顎食いをしてもらった。
唇に保湿剤をのせてから、口紅をブラシで塗ってもらうのだが、こんな唇触られたの初めて!経験人数に入れていい?とさえ思った。

そして顔が出来上がった。

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(後から見てなんかにやついていて気持ち悪いと思った)

 

結局私は買ってしまった。
"施しを受ける”という目標を元に行動したわけだが、欲しくなってしまい買ってしまった。
「メイクをしてもらったら買わなきゃいけないのかな」という思いはあるが、かわいいから買ったのだ。
買わされたのではなく、買ったのだ。

「がぞ」

トップメイクアップアーティストの施しを受けたのち、私は一人フェスへと繰り出した。
愛しのworld’s end girlfrienddownyにMONO。
最高のフェスを大好きなひとりぼっちで楽しんだ。

途中、入場規制がかかり、外でぼーっときのこ帝国を聴きながら一人待っていた。
待っていたが、別段いつも通りのひとりぼっちであった。
ナンパなんてされなかった。フルメイクなのに。

そのあと、どうしてもこのメイクを見て欲しくなって、翌日の仕事も顧みずにお友達の飲み会に合流したが、
「なんか違う」と言われただけだった。確かにそうだろう。

①で書いた記事内に「コンプレックスはメイクによって輝く」とあるけれど、
私はぼんやりとした顔だなーくらいでそこまで自分の顔に固執しておらず、そもそもコンプレックスなんてなかった。
強いて言えば「ブスではないけどかわいくはない」ということくらいだ。

特に磨くところもないし、特に隠すところもない。
自信はないけれど、コンプレックスもないというこの顔とどう付き合っていけばよいかちょっとよくわからなくなった。

そもそも論、化粧映えしない顔なのだ、私は。

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「審査員は一番最初の人ってみんな85点をつけるだろ?ネタがどうであれさ。そこを基準に後の人を採点していくわけじゃん?たまに後から83点だって出てるし。
だからおまえも最初の人はこうでなきゃとかこういうとこがいやだとかじゃなくて平均点をつけなきゃなんだよ。とりあえず受け入れてみてさ、こんな感じかって平均点をつける。最初が肝心とか思ってるかもしれないけどそうじゃないと思うよ。最初を軸にするっていうのはおかしな話かもしれないけど、要は軸だよね。おまえの軸はなんなの?なんだっていいよ。」