アイドルになれないなら死にたい

東京ドブ川ストーリー

第3回かなまらレポート!「お土産企画提案(仮)」

疲れた体をひきづりながらぶらぶらしていると
地元の方々が、どこに何時に集合だのと話し合ってる。
「えっ?おめえこねえのか?え?あ?野球みんなのか?んじゃあ仕方ねえなあ~」
「え?知らないの?あそこ離婚してるんだよ。それで奥さんと彼女が・・・」
行列が過ぎ去ってしまえばそこはただ人でごったがえしたただの田舎町そのもの。

祭りの後というのは無性に切なくなるのはなぜだろう。まだ4月なのに、あの夏の終わりの線香花火の匂いすらしてきた、気がする。

その道すがら、ぺろっと舌を出してはにかみながらの写真撮影や、二ヤつきながらこれみよがしに飴細工を少々早めにピストンする少女、外国人を多数発見。

し、しまった!今日この川崎大師国だけは胸を張って変態です!と大声で叫んでもいい日だったのか!
そうだ、祭りや祭りや、
今日は祭りやわ、と異様な空気に飲まれ、なぜか急に気分が盛り上がってくる。

なんとしてでも、あの飴細工を手に入れなければ・・・・。ぎぎぎぎぎ。
と思い近くに居た飴細工を頬張る外国人に売り場を聞くと、これまたニヤニヤとした顔つきで教えて頂いた。
しかし売り子さんが見えないほどに長蛇、というか360°包囲されていた。

1点1点が手作業の為、全てが唯一無二。
柔らかめの飴でできているため、なかには舌で変形させ、自分好みの形にカスタマイズするという猛者も。
どうせ1点1点手作業ならば、もっとニーズに応えたものを作れば・・・。
ロング黒人サイズ:¥1000
カ○デカサイズ:¥800
包茎¥700
短小包茎¥400
といった展開はどうだろうか。

いや、しかし、きっと祭り委員会の間でも葛藤があったに違いない。
「短小包茎が売れ残ったらどうする?売れ残った現場を観た短小包茎の方々の気持ちはどうなる?
これは祭りだ。なのにそんな精神的ダメージを与えてどうする?」
等の戦略会議があったやもしれぬのだ。涙が止まらない裏話。

どうやら1時間待ちだったらしい大包囲網に耐えきれず頓挫し、空いているほうのキャンドルを物色。
オレンジ、ピンク、暖色系の色があまりなく、寒色系ばかり残っていた。やはりそこは多少リアルを求めなければね、わかるわ。

結局そのキャンドルのみを購入し自分へのお土産とした。

毎年行われているわけだが、来年の参加はどうしようかとあぐねる。
これは義務か?権利か?自由か?なんだ?もう巡り会えたんだからいいか!
というわけでいつかお礼参りに行こうかと思う。
いいち○こに出会えますようにとお願いしたのだから、もしも出会えたらお礼参りだ。
むしろそれまでは行かない。

エリザベス神輿のようなすばらしい流線美をもつナニに出会えるまでは・・・。

永遠に続く。(了)